アークトライアルなど週末の雑感・振り返り

フォワ賞のビザンチンドリームは去年の凱旋門賞4着馬ソジーをピッタリ目標にして馬群を割って差し切る好内容。本番は内にオープンストレッチができるので馬の間を割る経験を積めたのはプラス。あそこを割らないと勝負にならないので。

例年は本番に繋がらないフォワ賞ですが今年はメンバーが豪華でした。特に「パリロンシャン絶対走るマン」のソジーを相手に勝ち切ったのはインパクト大。本番でも同じような競馬ができれば一発あるのではなかろうかと。ちなみにパリロンシャンのフォワ賞の勝ちタイムが2分30秒を切ったのは18年&19年に続き3回目。勝ち馬はいずれもヴァルトガイストで凱旋門賞では18年4着→19年1着。本番でも一定以上の戦果を残していました。

後は馬場次第ですね。ただ発表された馬場のイメージより時計は出ていた感覚があり、これについては工事の効果があったのでは。日本馬向きの改修に見えました。あ、オイシンは凱旋門賞まで禁酒で。

ムーランドロンシャン賞は追加登録で出走したアルシャカブの△サーランが◎ロザリオンの猛追を凌いで勝利。地力が足りるかどうかと思っていましたが、デキの良さがそれを上回った格好に。予想は3連複の3列目→1列目→3列目で抜け目。

取れたとすれば母父ロペデヴェガの△ザライオンインウィンターの序列を2列目4番手に上げるくらいでしょうが、重馬場なら☆クドワーの方が良かろう&ザライオンインウィンターがくるなら◯アンリマティスも馬券になるだろうと考えたのが抜けた要因ですね。これは惜しいようで惜しくないヤツ。

ヴェルメイユ賞は昨年の凱旋門賞2着アヴァンチュールが勝利し、初のG1タイトルをゲット。2着は仏オークス馬ゲゾラ。

人気のワールはかかり気味に先行してあっさり沈んでしまいましたが、ウートンバセット産駒で、母のきょうだいにGIランヴェットS勝ち馬のザユナイテッドステーツや英1000ギニー勝ちのハモーサがいる血統背景を思えば単純に距離が長かったのでは。シンプルにキャリックアリードやタイセイカレントの近親がパリロンシャンの12Fで頑張れると思いますか? という話な気がします。ついでに言えば末脚の切れで遅れを取ったという内容にも。アンリマティスと同じような負け方に見えました。

しかし今年の凱旋門賞プレップはランボーンにしろカルパナにしろワールにしろ有力馬がポロっとこぼすので厄介ですね……。

ニエル賞は仏ダービー2着でギヨームドルナノ賞3着のクオリフィカーが勝利。パリ大賞勝ち馬ルファールは伸びず。

ドイツのバーデン大賞はレベルスロマンスと独ダービー馬ホーホケーニッヒが回避でゴリアットとドバイオナーの一騎打ちムード。実際にほぼマッチレースのような展開になりましたが、ゴリアットが復活V。昨年の”キングジョージ”以来のG1勝ち鞍を手にしました。タフな12Fではまだまだやれるところを見せましたが、セン馬なのでこの後使うところに悩みそう。ジャパンカップやBCターフは候補のひとつでしょうが、どっちも時計が速いですしね……。

中央競馬についても。

札幌2歳Sの◎アーレムアレスは出遅れたうえに、ペースが最も速くなったタイミングで外を回して追い上げて万事休す。テンの3F38秒2は札幌2歳S史上最遅の記録ですから、ジーネキングは完全に展開を味方につけたのとは正反対でした。

ショウナンガルフはこの流れを後方からマクリ勝ち。アーレムアレスが先に動いてくれてそれを目標にできた利はありましたが、脚力を見せた内容でした。後はミスエーニョタイマーが発動しないことだけを祈りましょう。

京成杯AHは時計が速すぎ外枠ノーチャンス&鈍足パワー型もノーチャンス。◎ダイシンヤマトは自身の限界に近い上がりを使いましたが、それでも足りず。本質的に脚が遅いので馬場が向かないとこんなものです。それについては◯ニシノスーベニアも同じ。

外枠引いて競馬にならなかった方々を次走以降サルベージするイメージで良いと思います。あとインでドン詰まっていたシヴァース。

セントウルSはカンチェンジュンガが馬群を割ってくると思っておらず横転。春からの休み明けワンツースリーというのはちょっと記憶にありません。

紫苑Sはロートホルンが先行せず&戸崎さんが前を活かせて馬群に蓋をする「戸崎スペシャル」に持ち込んだことで集団が身動き取れず。エポカドーロの皐月賞みたいなものです。今の高速馬場で道中13秒台が刻まれたら前が残ります。

反対にリンクスティップは中距離の高速上がり戦をやったことがないので、そこに弱点がありましたという内容。重厚なクリスマスパレードなので仕方がないですが、ロートホルンが行ってればまた違ったと思うんですけどね……。

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