フィエールマンと上がり2ハロン

先週の中山芝1800mの2歳新馬はフォルテアンジェロ・ソラネルマンで決まってフィエールマン産駒のワンツー決着。初年度は中央での初勝利が10月まで遅れる&2歳新馬での勝ち上がりなしとなかなかのスロースターターっぷりを見せていた種牡馬フィエールマンですが、自身初の2歳新馬ウィナーを送り出し、今年は一味違うところを見せてくれました。

その新馬戦のラスト3Fの区間ラップは12.2-11.3-11.0とラスト2Fだけギュンと速くなるラップ構成。「フィエールマンってラスト2Fダッシュ力勝負に強いんじゃね?」という天啓を得たので調べてみました。

▼芝1800m以上かつラスト2Fが22秒5以下のレースにおけるフィエールマン産駒の成績
【3-7-1-14】勝率12.0%/連対率40.0%/複勝率44.0%

勝利こそダノンセンチュリー、ノビリシマビジョン、フォルテアンジェロの3頭だけと少ない気もしますが、2着が異様に多く好走率は高いのが特徴。中長距離のダッシュ力勝負なら頑張れます。

反対に芝1800m以上でレースラスト2Fが24.5以上かかる上がりの時計を要するレースだと、【0-2-2-19】で勝率0.0%&複勝率17.4%。上がりのかかるレースだと好走率が下がります。

それを思えば野芝の秋開催はフィエールマン的には歓迎なんでしょうね。去年は結果が出ませんでしたが……。

ラスト2Fの時計がかかってほしくないフィエールマンなので渋った馬場も割り引き。芝の重不良では【0-1-2-7】で複勝率30.0%なので一見悪くなさそうですが、このうち2回は芝の短距離。フィエールマンが本来ターゲットとしたい芝1800m以上だと、良馬場【15-24-10-90】複勝率35.3%に対し、稍重以上【2-5-1-22】複勝率26.7%。しかも馬券になったのはいずれも1~3人気。

芝の中距離でフィエールマン産駒を狙うならスローの上がり勝負になりそうなレースで買いましょうということで。

フォルテアンジェロはディープ&マキャヴェリアンっぽい機動力というか、父本格派×母父スプリンターっぽい機動力というか、内で持ったまま位置取りを上げられたのは素直に好感でした。

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